学校の組み体操はもうやめたらどうですか

  • 2016.02.18 Thursday
  • 11:46

日本スポーツ振興センターによると全国の小中高校での組み体操の事故が2011年度以降、毎年8000件を超えているそうです。脊椎や骨盤の骨折など重大な事故も80件以上起きているといいます。毎年だから、本当に大変な数字です。だいぶ前から言われている話ですが、怪我をするのが分かっているのに、いったいどうしてそんなにやらせたいのでしょうか?

 

誰が?

 

たぶん積極的にやりたいと思っている児童生徒はほとんど居ないか、あるいは居てもほんの少しであろうに・・・。

 

一方、千葉市では27年度に行われた運動会の組み体操で10人が骨折し、そのほとんどが腕の骨折だといいます。四つ這いで重なるピラミッドや肩に乗るタワーでの事故です。市の教育委員会は安全性を高める方策を今後検討するそうですが、なかなか難しいのではないでしょうか。大阪市は対策として、当初ピラミッド5段、タワー3段の段数制限を行っていましたが、それでも事故は無くならず、結局全面禁止にすると発表しています。

 

組み体操は運動会の花形競技といわれたりもしますが、見ていて楽しいドキドキではなく、無事に終わってほしいというハラハラドキドキばかりです。親としては本当に気が気じゃありません。うちの子どもたち3人も何でやるのか、まったく意味が分からないと言っていました。子どもの話では、小学校の運動会の練習中に骨折した人を何人か知っているそうです。
 

誰か特定の人がやらせたがっているというより、前例主義で何事も変えられないのかなという気がしますが、子どもたちの危険を考えると、これ以上このままにして置くことは問題です。リスクを承知で、それでもすぐに変えられないのであれば、少なくとも保護者の同意書を取ってやるべきじゃないかと思います。うちは出さないと思いますけど。このまま放置しておいたら、千葉市もそのうち訴えられるのではないでしょうか。

公立小学校の英語教育について

  • 2014.10.01 Wednesday
  • 16:16

公立小学校の英語教育について考えてみました。

小学校の英語授業は現在、5・学年に対して「外国語活動」として年間35単位時間行われています。今はゲームなどを通じて、英語に慣れ親しむ内容になっていますが、文部科学省は、これを正式な教科にし、段階的に授業時間数を増やしていく方針を決めました。

仕事や学問研究など幅広い場面で英語の能力が求められるようになり、英語教育をどうせやるのであれば、早い方がいいということなのでしょう。確かにそれは一理ある考え方だと思いますが、小学校の英語授業を行うことに関して、私には気になる点が2つあります。

1つは小学校における英語教育の目的・目標は何なのかということ、もつ1つはその目的を達成するための教員の指導力を強化することができるのかどうかということです。

 

1つ目の、目的の設定は一番大事なことです。中高大の英語教育もそうですが、何を目指しているのかはっきりしていないことが、時間を掛けている割に英語がなかなか習得できない一因になっている気がしてなりません。目的や目標があいまいなままに、単に学習の時期を早め、時間を増やしただけでは、思ったような効果は上げられないでしょう。日常会話ができるようになる、平易な文章が読めるようになる、あるいは自分の意見を言ったり書いたりできるようになるとか・・・。小学校の英語で何を目指すのか、まずはそのことをはっきりさせるべきなのだろうと私は思います。

 

2つ目の教員の英語の指導力強化も大きな課題です。文部科学省は、小学校の英語教育強化のために、学校で英語指導などにあたる外国語指導助手(Assistant Language Teacher、略して ALT )を大幅に増やす方針のようですが、肝心の担当教員の英語の指導力向上を目指す取り組みはどうなっているのでしょうか。英語を正式な教科にするといっても、教える側にそれに応えるだけの能力がなければ仕方がありません。

小学校教員の英語指導に関する能力とやる気は、個人によって差があるでしょうが、概してそれほど高いレベルにあるとは思えません。 ALT は指導助手といいながら、実際には ALT だけで英語の授業を進めていることも少なくないようです。うちの子が通う学校では、英語の授業の時には、担任は居ないか、あるいは居ても他の教科の課題の丸つけなど、授業とは別の作業をしていることが多いようです。

 

文部科学省は、5・6年生に対して週に1回行われている英語授業を今後段階的に増やし、2020年度には小学5・年は週に3回、小学3・4年は週に1〜2回程度にする計画です。

授業時間が限られている中、英語の授業を週3回に増やすことは大変です。

週休2日制や6・3・3制の見直しといったことも必要になってくるかもしれません。

小学校と中学校では重複して習うことも多く、単に英語を増やすかどうかだけでなく、教科全体を見直すべき時期にきているように思います。

英語教育の目標も含めて、そもそもどういう人材を養成するのかという教育の目的について改めて考えるべきです。

英語に限りませんが、今は児童によって、「できる」、「できない」に本当に大きな差があります。「習っている子」と「習っていない子」選抜試験を行っていない公立小学校の授業の進め方には大変な面があります。今は、小学校入学前から英語塾や英会話教室に通っている子も珍しくありません。長女の通う高校では、在学中に英検2級を取るように言われているようですが、公立中1年の次女の友達は夏休み前の検定試験2級に合格したそうです。

 

公立小学校の英語授業は、目的や内容を十分に考えて行わないと、ただ何となくやったというだけで終わってしまうおそれがあります。英語教育に力を入れるつもりであれば、課程修了時の具体的な目標を設定すべきだと私は考えています。独自の統一試験をやってもいいでしょうし、英検など既存の試験を利用してもいいと思います。

いずれにしも、目標を定め、それを達成する教員の指導体制を作ることができなければ、十分な成果を上げることはできないでしょう。そういうことが無理なのであれば、英語を教えることができる人材は外部にはたくさんいるはずですから、塾など民間にやらせることも検討した方がいいように思います。